耐震・耐雪等級2以上を基本として、
雪国であることと地震多発地であること、
両方を考慮した性能を確保します。
新潟は、言わずと知れた『雪』の県です。
県土の7割が『特別豪雪地域』であり、
降雪量は全国1位。
久しく『雪』とは縁のなかった新潟市近隣も、
2011年・2012年と記録的な大雪に見舞われ、
建物に被害の出た地域もあります。
また、昭和39年の新潟地震、平成16年の中越地震、
平成19年の中越沖地震など、
活断層が多く存在する地震多発地帯でもあります。
このことから必然的に、
新潟の住まいは『雪』と『地震』への対策が必要となるのです。
『愛奏の家』の構造の基本性能は、『耐震等級2』をベースとしています。
これは、構造計算等による構造耐力の確保など、
雪国と地震多発地を考慮した性能となっています。
■ 耐震設計 ■
・耐震、耐風等級:倒壊・損傷防止2
…数百年に一度発生する地震(震度6強から震度7程度)の1.25倍の地震力に対して
倒壊・崩壊せず、数十年に一度発生する地震(震度5強程度)の1.25倍の地震力に
対して損傷しない性能を保持します。(建築基準法基準の1.25倍の耐震性)
・壁量計算
…建築基準法に則った性能を保持します。
・壁の配置バランス
…建物全体的に釣り合いが良く、耐力壁のバランスがとれた安全な建物にします。
・柱頭柱脚の接合方法
…柱と梁・柱と土台との接合部分が地震の揺れによって抜けないよう、
金物などを適切に配置します。
・水平構面の検討
…強い床組みで、地震の揺れによる歪みを発生しないようにします。
・横架材の検討
…雪の荷重を考慮して、梁や桁、棟木など、柱と直角に架けられている材を
強固にします。
・基礎の設計:
…雪の荷重を考慮して、基礎を強固につくります。
■ 耐雪設計 ■
・耐雪等級:倒壊・損傷防止1
…500年に一度程度発生する積雪の力に対して倒壊、崩壊せず、
50年に一度程度発生する積雪の力に対して損傷しない程度。
・柱の設計:
…柱や梁等を太くしたり、間隔を狭めることで、建物の強度を強くします。
・土台のめり込み検討:
…雪の荷重で柱が土台にのめりこまないよう、土台を強固につくります。